クモマユキノシタ&リシリリンドウ

8月に入ってから、ずっと気になっていることがありました。そう、今年はまだ、大好きなあの花に会っていなかったのです!それは、クモマユキノシタとリシリリンドウ。気づけばもう8月も半ばを過ぎています。今、行かなくては・・・と思い立ち、コマクサ平から足をのばし、白雲岳方面を目指してみました。

とりあえず、目指すは赤岳。赤岳までの道のりは、雪解けの斜面に、チングルマ、エゾコザクラ、アオノツガザクラ、ハクサンボウフウ・・・などが咲き、気持ちの良い登りでした。
とはいえ、この日の本当の目的は、赤岳から先の稜線でした。会いたいあのお花はさてどこに・・・?です。毎年歩いているので、だいたいのめぼしはついているのですが、果たして今年もそこで会えるかどうか。とりあえず、じっくりと足元を見ながら、進んでみました。ところが・・・、お花を見つけたら、戻ろうと思って歩いていたのですが、なぜかなかなか見つかりません。ついに白雲岳分岐についてしまいました。仕方がないので白雲岳を登り始めたところ、10分ほどのところでやっとクモマユキノシタを見つけました!しかも1株。本当にうれしかったです!
結局、感激の再会地点が白雲岳の足元だったので、頂上にも登ってしまいました。おかげで頂上で楽しいお弁当タイムになりました。

こうなると、リシリリンドウに会えないことがとても悲しくなりました。登った時期が遅かったのか、なぜなのか・・・、あきらめきれず、来た道をさらにじっくり見ながら歩いてみたら!なんと、2株だけ、リシリリンドウが咲いていたのです。う、うれしい~。思わず、しゃがみこんで、感激の対面!まるでじっと待っていてくれたかのように、ひっそりと美しく咲いていました。この色、この雰囲気、本当に素敵です(実物はもっと濃い色なのです)。

帰り道では、少し終わりかけでしたが、クモイリンドウのお花を何株か見かけました。さらに、クモマユキノシタももう1株発見!行きの自分の観察眼は何だったのだろうと思ってしまうほど、帰り道ではたくさんのお花に会えました。同じ道を引き返すというのも悪くないですね、いえ、逆に新しい発見もできて面白いです!

この日は他にも、道中、たくさんのお花を楽しませてもらったのですが、まとまって咲くイワギキョウも目をひきました。まとまって風に揺れる様子が可愛らしかったです。

先陣を切って咲いたチングルマはすでに種の時期を迎えていました。
これからは、夏の終わりのお花と少しずつ広がる紅葉が楽しめますね。大雪山系、まだまだ魅力いっぱいです。