エゾエンゴサクの春

初夏のような陽気が数日続き、森や平野のあちこちで、一気に春が広がりました。連休中は、本州から遊びに来てくださったお客様と一緒に過ごしていたのですが、朝と夕方で劇的にフィールドの様子が変わり、目覚めたばかりのたくさんの春を楽しむことができました。
連休直前、しっとりと湿っていたエゾエンゴサクの芽生えも、太陽の日差しをいっぱいに浴び、一斉に花開きました。水色や紫色、淡いピンク色・・・、色とりどりのエゾエンゴサクのお花畑は今が見頃です。待ちに待った春の花の季節がうれしくて、ワクワクそわそわしてきました。

まだ雪の残る川を長ぐつでばしゃばしゃ歩く楽しみも春ならでは!雪解け早い川岸に、春のお花や山菜を探しつつ、のんびり。ぽかぽか暖かいこの日は、エゾリスやコゲラ、アカゲラたちがせわしなく動き回っていました。彼らがうれしそうに見えたのは、私たちが春の森を楽しんでいたからですね。

ようやくの暖かさに、エゾアカガエルたちも、一安心の様子。にぎやかな声があちこちから響いていました。

ニリンソウの花も見つけました。そして平野ではカラマツやヤナギの芽吹きも始まり、川沿いは淡い緑色。コブシの白い花も咲き、鹿追の町周辺は柔らかい色に包まれていました。
じりじりとスタートの時を待っていた植物が、一気に活動の時を迎えたようですね。これから初夏にかけて、たくさんのお花に出会えます。さて、まずはどこを歩きに行こうかな。