春国岱

根室にある春国岱は、海のすぐそばに広がるしっとりとした緑美しいアカエゾマツの森で、私のお気に入りの森のひとつです。
なかなか根室方面まで足をのばすことができないことが寂しいのですが、近くまで出かけたときは、必ず寄りたい場所なのです。今回、幸せなことに、居、霧多布湿原、風蓮湖・・・冬の道東へ出かける機会があり、もちろん!春国岱も歩いてきました。
入り口に見られる立ち枯れのアカエゾマツ。海沿いの厳しい自然を物語っている風景ですが、クマゲラやアカゲラの大切な餌の木にもなっているようでした。

森の中に入ってみると、外の冬景色とは別世界。アカエゾマツの葉や枝先から垂れ下がる地衣類が鮮やかで、一面緑の空間が広がっていました。

葉のついていない細かい枝の1つ1つや木の幹にびっしりと地衣類が・・・。冬の春国岱は初めてでしたが、雪の白と木々の緑もいいですね。ますます好きになりました。

あまり時間がなかったので、全部を歩くつもりはなかったのですが、道を曲がるたびに、思っていた以上の風景が待っていて、帰るに帰れませんでした。「次の曲がり角まで行ったら引き返そう!」が、何度延長されたことか・・・。それでも意を決し、泣く泣く?、引き返しました。やはり、ゆったりと時間をとって、ぐるっと歩きたい場所ですね。
そして今回も歩きながら、「あの人を連れてきてあげたら、とっても喜ぶだろうな~」と何人もの人の顔が頭に浮かびました。時間を合わせて、そんな方々と訪れることができたらいいな!いつか実現させたいです。