新しい年の始まり

あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。お正月、皆さんはどのように過ごしていますか?
私はのんびりと、音楽を聴いたり、読書をしながら過ごしています。たまにはじっくり落ち着いて、文化的に過ごすのも悪くないですね(笑)。でも正直、2日間でそんな状態に飽きてきたところです。やはりほどよく外の空気にも触れたいです。
とはいえ、年末、友人から借りた本が面白く、夢中になって読んでいます。まだ途中なのですが・・・、羆猟や鹿猟に入った山での描写がとてもリアルで、森の空気、川の水の冷たさ、焚き火の暖かさが身に染みるように伝わってくる本なのです。羆や鹿を追い求め、山をさまよう様子も、とても緊張感に満ちています。私は、森の気配に神経を集中し、生き物の気配、空気を探し、感じながら外で過ごすことが好きです。猟はしないので動物たちとの間にある緊迫感は違ったものだと思いますが、この本には、「なるほど!」と思うことや、「それ、感じてみたい!」と思うことがたくさんでてきます。フィールドの奥深さを感じ、自分の感性をもっともっと研ぎ澄ませていきたいと思いながらページをめくっています。とりあえず、本にあった「姿を見つける前に、エゾユキウサギが近づいてくる足音が聞こえた」という感覚、味わってみたいです。ずいぶん昔、憧れのガイドさんに薦められた「森で一晩1人で過ごす」という時間を持つといいのかも。

外の空気が恋しくて、ふらっと出かけた初歩き。なぜか、オオワシを6羽も見てしまいました。冬になると時々見かけるのですが、この場所で、こんなにたくさんのオオワシを、一度に見たのは初めてです。うれしい出会いでしたが、正直、「なぜこんなにたくさん?」そんな気分でした。海ワシといわれるオオワシがこんな山奥に入ってくること自体珍しいことだったのですが・・・、近年は、エゾシカの死体を探して飛んでくるようになったようです。確認はしていませんが、ワシとカラスが群れる木の下に、何かの死体があったのでしょう。オオワシとの予想外の出会いはうれしいものだったのですが、出会いの不思議さとともに、鉛中毒死など彼らが抱えている様々な問題を思い、複雑な気持ちになりました。
オオワシに限らずですが、「なぜ、こんなにたくさん?」、「なぜ、こんなところで?」・・・など、フィールドの中で自分の中に生まれる小さな疑問を忘れずに、広く深い目で自然を見られるようでいたいと思います。
それにしても大きく翼を広げたオオワシ、とてもかっこよく、きれいでした。