ゴールデンウィーク

好天に恵まれたゴールデンウィーク中に、今年最初のキャンプツアーがありました。場所は鹿追町周辺。参加者は、何度も鹿追に来てくれているKさんで、アラスカにも奄美大島にも来てくれたことがあります。ただ、僕とKさんが一緒にいると、嵐になったり、雷雨が降ったり、クマが顔を出したり、ということが良くあり、、、、さて、今回は。
混雑した帯広空港で再会して、一路鹿追町へ。十勝は春景色で、緑が濃くなりつつある林の中にコブシの白とヤマザクラのピンクが浮き立ち、とてもきれいでした。
今回のキャンプ場所であるヌプカの里に到着してテントを設営した後、午後は春のハイキングツアーと合流し、春の森のなかへ。雪解け水の流れる川沿いの森を長靴を履いて探検しました。

ハイキングのあと、温泉に浸かってキャンプ場へ戻り、食事の準備です。心なしか風が強くなっているような、、、、、。ホッケを焼き、お酒を頂いている間にも、どんどん風が強くなり、ついにタープのポールが折れ、、、、、負けるものかと炊き込みご飯を炊き、そうするうちに2本目のポールが折れ、、、。
とうとうあきらめて、タープを撤収し、テントに潜り込み寝袋にくるまりました。その後も風はどんどん強くなり、あちらでゴー、こちらでゴーと森を駆け抜ける音が一晩中聞こえていました。
翌朝、風はやや収まりました。空は晴天です。今日はまず、林道の奥へ。

春の小さな花を探しながら、小川の流れる森の中を歩きました。行者ニンニクを採るのも忘れません。お昼のうどんに入れて、春の恵みを頂きました。

エゾエンゴサクを接写するKさん。

午後は然別湖へ、ヤンベツ川沿いの、水たまりに大量のエゾアカガエルの卵を発見、少々怖いくらいの量です。河口付近を歩いていると、森からオジロワシが現れて、ひゅーっと湖の方へ。その先にはトビが飛んでいて、両者が接触しそうになったときにトビが何かを落としました。どうやら魚です。
魚は薄氷の上に落ち、オジロワシの獲物になりました。オジロワシはしばらく、氷上でくつろいだ後、近くの森の方へ飛んで行きましたが、そこでカラスに追い立てられていました。

この陽気で、湖の氷が一気に融けつつあり、そよ風で岸に寄せられた薄氷が崩れて、シャラシャラときれいな音色を奏でていました。
その夜もキャンプ場では強風。今度はタープの生地が裂け、結局バーベキューハウスを借りての夕食になりました。風は一晩中強く、吹き下ろしの強風がテントを叩いていました。

翌朝は一転して、そよ風にうららかな日差し。鹿追神社で満開の桜の花見をして、北国の遅い春を満喫しました。