ミヤベイワナ遡上調査

然別湖には、ミヤベイワナと呼ばれている魚がいます。オショロコマの亜種で、然別湖にしかいない魚です。
いったいどれくらいのミヤベイワナがいるのか、昔と比べてどうなっているのかなど、現状を把握する手段のひとつとして、昨年から遡上調査をしています。メンバーは然別湖が好きな仲間たち。今日は、2008年遡上調査の4回目でした。

今日の水温は7度。調査地点の倒木下には、たくさんのミヤベイワナがいました。水の中に入って、その数をカウントするのですが、じっとしていてくれないので(当たり前~)、大変です。しかも、ウェダーを履いていても水の冷たさが全身に伝わってきます。でも・・・、冷たい水がミヤベイワナには必要なんですから、喜ぶべきこと!なんですよねぇ。
婚姻色が美しいもの、顔がいかついもの、オスどおしの喧嘩など、箱めがねを通して見る川の中にはたくさんのドラマがありました。魚の世界、夢中になって、つい見入ってしまいました。遡上調査、楽しい時間です。

遡上調査のお陰で、久しぶりに会えた方たちと、ゆっくり川を歩き、話もできました。ゆっくりしすぎたせいで、夕日からのサプライズ?をもらいました。

ミズナラとダケカンバの黄葉が見頃をむかえた東ヌプカウシヌプリ。夕日に照らされてオレンジ色に輝きました。

あっと言う間に終わってしまったのですが、感激の瞬間でした。予想もしていない時に、想像以上の風景に出会う・・・、たまらない時間です。これがあるから、ふらふらと森や山、川に出かけてしまうんですよね。
今日はミヤベイワナのおかげでよい1日になりました。