山で泊まる

白雲岳避難小屋のキャンプ場に泊まり、高根ケ原をのんびりと歩いてきました。わずか2日間の山歩きでしたが、期待するものはたくさんありました。その1番は、山でのキャンプ。遠くトムラウシ山やニペソツ山を望む素晴らしい場所に泊まる、それだけでワクワクします。

思ったよりたくさんのテントがありました。楽しそうな学生のグループを見ていたら、山岳部時代の合宿を思い出して、ちょっとしみじみ・・・。あの時の変な?パワーというか勢いは何だったのでしょうか?仲間とひとつの目標を目指すというのは、ものすごいエネルギーを生み出すものなんですね。今も仲間と一緒に勢いづく・・・というのは変わっていないのかもしれませんが(笑)。
夜は、きれいに晴れて、空いっぱいに星が広がりました。天の川もくっきり浮かび、流れ星もいくつか。いつまでも眺めていたかったのですが、夜の気温9度。寒さに勝てませんでした。

朝日に照らされた山の景色。光と影のコントラストがはっきりとした山肌と、柔らかな空の色。ため息が出るほど美しい風景でした。こんな時は、もちろん!コーヒーを飲みながら、ゆっくりと。

もうひとつの楽しみ、高根ケ原から見た高原沼。

そして、花を眺める楽しみも・・・。
これは、リシリリンドウ。青空の下、藍色が特別濃く感じられました。大好きな花のひとつです。

クモマユキノシタ。白と赤が可愛らしく、繊細な雰囲気が好きです。

この日会った登山者の間で、一番人気だった、クモイリンドウ。ミルクに抹茶を流し込んだような、独特な色合い。不思議な魅力の花でした。「この花に会うために登ってきました!」という人の気持ち、わかります。
「雨じゃなきゃいいなぁ」、それだけ望んでいた山歩きでしたが、風景、花、人、それぞれに印象的な出会いがありました。まさに、一期一会の時間でした。